胎内の命について

生むべきか。おろすべきか。確かに健康な赤ちゃんが生まれてくるに越したことはない。しかし、今現在ダウン症や先天性二分脊椎症と共に暮らしている人はどのように思うであろうか。

やはり彼らは自己の存在を否定された思いになるであろう。自分たちは生きることすら許されないのか。障害を持っていても不便なことはあるだろう。寿命が短いかもしれないだろう。しかしそれが不幸なことと言い切れるだろうか。もしかしたら出産前診断などできないほうがよかったのかもしれない。

出産前診断を受けるにあたって私の思う必要なことは、医師にどのように宣告されるかを十分に考えた上でしかこの診断を受けてはいけないと思う。障害を持っていると宣告された場合、どちらの選択も勇気がいることだろう。

科学の発達はときに人間の道徳について考えさせられる。そしてまた、漠然とした解決法がなく、個人の判断・価値観にしか委ねられない状況である。